プレゼン資料の「表の作り方」縦/横 どっちがどっち?

プレゼン資料の「表の作り方」縦/横 どっちがどっち?

プレゼン資料作成中に「表」で何かを比較したいとき、縦と横のどちらにどの項目をもってくるべきか、悩む人が多い。

私自身も、「あれ、どっちがどっちだ?」と混乱し、両方のパターンを作成して分かりやすいほうを選ぶという、不毛な作業に時間を取られることがある。

しかし、ここでぱぱっと感覚的に作表して縦と横を逆にしてしまうと、読み手にきちんと伝わらず、むしろないほうがマシだった…という悲劇を招く。

結論から言おう。

表内の情報が、

  • 文章(+ 数値)の場合:比較したいもの(商品名・社名・名前など)を「横」に並べる
  • 数値だけの場合:比較したいもの(商品名・社名・名前など)を「縦」に並べる

それでは、解説をスタートしよう!

 

「文章(+ 数値)」の場合

以下の表は、「ネットショップ開設サービス会社の比較表」である。

この表を用いて、「手数料について、A、B、C、D社の相違点は・・・」というように、各社を比べるプレゼンをしたいという意図がある。

 

ここで、「あれ、おかしくない?」と違和感を覚えた方、その感覚に自信を持ってください♪

上記は間違い。正解は以下で、縦と横が入れ替わったもの。

では、なぜ後者が正しいのだろうか?

 

文章情報のカギは「視線の流れ」

文章情報を見た場合、聞き手の視線は、まずは左上にぽーんといき、その後、右側に流れる。

つまり、こういうことだ。

表の視線

そのため、比較したいもの(商品名、社名、名前など)を横に並べると、視線の流れに沿っているため、比べやすい・・・というより、無意識に比べてしまう。

逆に、比較したいものを横に並べないと、その違いを、違いとして認識しづらくなるのである。


よって、「ネットショップ開設サービス会社の比較表」は、後者が正解だったのだ。

 

「数値」の場合

しかし、比較したい表内の情報が「数値」だけの場合は、状況が変わってくる。

A~F社の売上高を比較したいとき、各社を比べたいからと、文章情報の場合と同様に横に並べてしまうと・・・

 

数値の場合は、桁を揃えたほうが比較が容易になるため、以下のように縦に流すのが正解となる。

 

 

数表についての参考資料:データビジュアライゼーションの教科書

 

まとめ

以上、今回の内容をまとめると、表内の情報が

  • 文章(+ 数値)の場合:比較したいもの(商品名・社名・名前など)を「横」に並べる
  • 数値だけの場合:比較したいもの(商品名・社名・名前など)を「縦」に並べる(=桁を揃える)

表の場合、エクセルを用いた数表が主流であるため、文章情報も同じように縦で対処しがちである。

しかし文章の場合は、視線の流れを考慮して比較したいものを横並びにしたほうが、わかりやすくなる。

ちなみに、〇や×などの記号を使って比較する場合も、文章と同様に考えてよいかと思う。

追記:「比較項目を縦に並べるという」という説明方法もあるが、その場合は「比較したいもの(商品名・社名・名前など)が横並び」になるため、言い回しが違うだけで言っていることは同じである。

 

以上、縦横どっちがどっち、ドツボにはまるスポットですが・・・ご参考にしていただければ幸いです!

 

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市川 真樹プレゼン資料コンサルタント
プレゼン資料作成のスペシャリスト。
見栄えを上げる「パワーポイント術」、人や組織を動かす「スライド理論」、魅せる×伝わる「デザインの知識」をベースに、スライド作成代行サービス、企業研修・セミナーを展開中。