プレゼン資料の見える化②シナジー効果

プレゼン資料は、情報を「見える化」するためのツールである。

ということについて、前回のブログで熱く語り、「見える化のための第一歩」を説明した。

それは、「パラグラフ、文章、文節、単語の関係性を明示する」に尽きる! ということ。

しかし、言うは易し、行うは難し。

コンテンツにより、バリエーションは無数に、、、
いや、体系化できたとしても、数十パターンくらいはあるはずだ。
そして、私はまだ、体系化できていない。。。

ならば、サンプル資料を用いて、徒然なるままに、書き散らしていこうと思う。

そのうち、体系化できたら…いいね♡

というとで、本日のサンプルはこちら。

文字だらけの資料

会社内に蔓延している、よくある、文字文字した資料。

とはいえ、これでも意味は通じるし、多少時間はかかるが、文字を読めば理解はできる。
しかし、情報の「見える化」はされておらず、イメージを描けないので、記憶には残らない。
ざっと読み流されるだけで、議論も活発化しないだろう。

では、どうすればよいのか?

「見える化」するためには「パラグラフ、文章、文節、単語の関係性を明示する」ことが重要!を思い出してほしい。

今回のサンプルでは、連携する3社の役割が、箇条書きで示してある。
まずは、この箇条書きを文節としてとらえ、対等な関係にある要素として、「見える化」する。

箇条書きを「見える化」する

箇条書きを図形に入れ込むことで、3社が別々の要素として、視覚的に認識できるようになった。

また、重要な言葉は、フォントサイズを大きくして、太字にすることで、強調した。
(赤字で目立たせるのも良いかとは思うが、既に3色を使用しており、
これに赤を加えると、色が多すぎて、がちゃがちゃになってしまうので却下)

なんとなく、これでOKな気もするが、実はこの「見える化」には、大きな問題がある。

もしあなたが、B社の担当者だったら、こう思うはずだ。

「なぜ我が社が、一番下なのだ?」

3社連携のように、対等な関係を表す場合、上下の配置はNGだ。
上下は、どうしても順位を彷彿させてしまう。

意図しないことが、「見える化」されてしまい、それが悪意として伝わる。
これは、絶対にあってはならないことだ。

例え、出資額や負担額に差があったとしても・・・
末長く良好な関係を保つためには、対等な配置で見せるべきであろう。

このような小さなすれ違いが積み上がると、連携が崩れていく・・・かもしれず、
大人の世界では、チョイチョイあることなんじゃないかな~と、私はこっそり思っている。

では、どうするか?

対等な関係は、横並び

対等な関係は、横並びで配置する。

これは、会社間の連携などを「見える化」する場合の鉄則だ。

そしてさらに、その関係がシナジー効果を生むのであれば、
掛け算マーク「×」で、シナジー効果を見える化するのも、お忘れなく。

そして、シナジー効果が生み出す結果を、矢印で明示できるなら、尚良しである。

今回は、冒頭のキーメッセージの二文目が、シナジー効果の結果として成し得ることだったので、矢印の先に配置した。

 

以上、対等な関係やシナジー効果を「見える化」する方法について、説明した。

「上下」か「横並び」か。

普段、何気なく配置しがちではあるが、
上下関係を間違えて「見える化」してしまうと、相手に悪い印象を与えかねず、
それが、最悪の結果につながっていく・・・なんて可能性もあるので、

プレゼン資料は、常に、相手の立場や心情を思いやって、作成してくださいね♪

 

【おまけのお話し】
このブログでは、主に紙資料について解説していますが、スライドサイズを「4:3」としてサンプルを作成しています。紙資料に最適なスライドサイズは「A4」です。しかし、多くの企業のテンプレートは「4:3」であり、企業研修の際に、ブログのサンプルをコピペで活用できるようにプレゼントしているため、「4:3」を採用しています。

スライドサイズ「A4」の設定方法は、こちらの記事をご参考にしてください!

 

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投稿者プロフィール

maki-ichikawa
市川 真樹プレゼン資料コンサルタント
プレゼン資料作成のスペシャリスト。
見栄えを上げる「パワーポイント術」、人や組織を動かす「スライド理論」、魅せる×伝わる「デザインの知識」をベースに、スライド作成代行サービス、企業研修・セミナーを展開中。