スライド作成の前に確認すべきポイントとは?

スライド作成の前に確認すべきポイントとは?

スライド作成代行が大半を占める私のお仕事。

お客様が作成したパワーポイントをブラッシュアップするということが多いのですが、その際、必ず事前に確認するポイントがあります。

この確認を怠ると、お客様のイメージと異なったり、聞き手に伝わらないスライドが出来上がったりします。

最悪の場合、当日の会場で操作できないという事態まで発生します。

この事前確認は、皆さんがご自分のスライドを作成する際にも踏んでいただきたいプロセスです。

プレゼンテーションを成功させるために、「伝わる×魅せる=聞き手を動かす!」スライドの土台を、しっかりと築きましょう!

確認ポイントによって、変わるべき要素

私がお客様に確認しているポイントは後述しますが、このポイントによって左右されるのは、主に以下の要素です。

  • トーン&マナー(=デザインのテイスト)
  • フォントタイプ(ゴシック体、明朝体など)
  •  配色
  • レイアウト
  • 記載する文字の分量
  • 文字とビジュアル(写真、アイコン、イラスト、図解、グラフなど)の割合
  • アイコンやイラストの使用有無(使用の場合はタイプ)
  • 図解やグラフの難易度 
  • 動き(アニメーションや画面切換)の度合い など

逆に言えば、この要素を変化させることで、聞き手に刺さるスライドが出来上がるわけです。

では、確認ポイントについて、ご紹介していきますね~♪

事前に確認すべきポイント

① プレゼンテーションの概要

当然のことながら、何についてのプレゼンかという概要を掴まなければ、先には進めません。

しかし、概要を聞いてもなんだかよく分からない?場合もあり、その際は、プレゼンの構造自体を、もう一度、再考することになります。

② スクリーンに投影するスライドか、プリントアウトをする手元資料か?

スクリーンを使用するスライドプレゼンか、スクリーンなしでプリントアウト資料を使用するプレゼンかを確認します。

この2択によって、プレゼンの方法は、大きく異なります。

これをあやふやのまま突き進むと・・・文字だらけのスライドがスクリーンに映し出され、聞き手がぐったりする「パワポ死」が発生し、プレゼンは破綻します。

スクリーンか、プリントアウトか、お客様に最初に確認することによって、スライドへの意識を高めていただく効果もあります。

③ 参加者の人数と会場の広さ

小会議室とイベント会場では、スライドの表現方法が大きく変わります。

特に、フォントサイズや、動き(アニメーションや画面切換)の度合などに注意が必要です。

当然のことながら、小会議室では見える文字も、大きな会場では見えません。

また、大きな会場で気にならなかったアニメーションも、小会議室ではうるさく感じることもあります。

④ スライドサイズ

続いて、忘れぬうちにスライドサイズについて確認します。スライドサイズを途中で変更すると、激しくレイアウトが乱れ、再作成並みの手間と時間がかかって発狂することになるからです。

プロジェクターに投影する場合は4:3、液晶画面の場合は16:9、プリントアウトの場合はA4のスライドサイズを選択します。

しかし、プロジェクターによっては、16:9対応であったりするので、事前に会場に確認をとってもらうようにしています。

⑤ プレゼンのシチュエーション

イベントのオープニングプレゼン、営業提案プレゼン、社内企画プレゼン、セミナーや研修などでは、スライドの表現方法が異なります。

私の場合は特に、文字とビジュアルの割合、アイコンやイラストの使用有無、動き(アニメーションや画面切換)の度合などに反映させます。

⑥ プレゼンテーションの目的

聞き手に、プレゼンテーションが終わった時点で、どのように行動してほしいかを確認します。

「セミナーの内容を今後の生活に役立ててほしい」と「バックエンドの商品を購入してほしい」では、明らかに目的は異なりますよね。

例えば後者の場合は、聞き手の気分が高揚するように、動き(アニメーションや画面切換)の度合を調整し、特にエンディングには派手目なアニメーションをつけるなどの工夫を散りばめます。

⑦ 話し手の属性

話し手が、どのような領域に属しているのか。つまり、医療、保険、製造業(製造業でもどのような分野か)などを確認します。

⑧ 聞き手の属性

聞き手が、どのような領域に属しているのかを確認します。

⑦と⑧が同一の場合もありますし、異なる場合もあります。

異なる場合は、どちらの属性をスライドデザインへ反映すべきかを確認します。

例えば、お金の貯め方セミナー(話し手は生命保険の営業マン)で、ターゲットが40代女性の場合、ターゲットの嗜好に合わせたデザインテイストや配色、フォントタイプなどを採用することとなります。

まずはプレゼンの構造を固め、スライドを作成しよう!

以上、8つのポイントを列挙しました。確認の順番は、話の流れで変化しますが、私の場合、先に本題に入り熱い語りの末に、②~④の事務的確認を忘れる傾向にあります。。。

皆さんの場合も、思わずコンテンツにのめり込み、初期設定がオロソカになった…なんてことにならないように、注意しましょうね~。

ここまで読んでいただくと、スライドを作成するといっても、結局は、プレゼンの構造の部分、プレゼンの目的や聞き手の分析、導き方を明確にしていなければ、スライドデザインはスタートできないよね~という点に気付かれると思います。

まずは、プレゼンの構造部分を固め、その上で、スライド作成に着手しましょう。

いきなりパワーポイントを開いて、スライドを作りながらプレゼンを組み立てていくのは、遠回りどころか、迷った挙句、奈落の底に落ちますからね♡

というわけで、早速、試してみて♪
じゃあね~

 

市川真樹の研修について
お問い合わせ: https://maki-ichikawa.com/inquiry/
研修までの流れ&コンテンツ:https://maki-ichikawa.com/training/
研修実績:https://maki-ichikawa.com/results/

 

投稿者プロフィール

maki-ichikawa
市川 真樹プレゼン資料コンサルタント
プレゼン資料作成のスペシャリスト。
見栄えを上げる「パワーポイント術」、人や組織を動かす「スライド理論」、魅せる×伝わる「デザインの知識」をベースに、スライド作成代行サービス、企業研修・セミナーを展開中。