プレゼン資料の見える化⑦図解の選択ミス
肩こりがあまりにひどいものだから、スーパー銭湯で「リンパドレナージュ」に挑戦した。
悲鳴をあげるほど、リンパをぐりぐりやられたのちに、
「首、肩、胸のリンパがひどく固まっているから、パソコン作業の合間に、リンパを流しなさい!」と、怒られる。
確かに、首が回らないほど固まっているので、「リンパマッサージ」で検索してみると、
素敵なエステのサイトに、その方法が丁寧に掲載されていた。
読み進んでいくと、このエステが大切にしている「3つの要素」が紹介されていたのだけれど、その図解の選択が、なんとも残念なものだった。
しかしこれは、会社のWEBサイトや、会社概要の事業紹介のページなどで、あまりにもよく見かける選択ミス。折角の機会なので、解説をしていきたいと思う。
「交差」の選択ミス
まずは、エステのサイトで採用されていた図解をみてみよう。
これは、「交差」といわれる図解のパターンだ。
この「交差」を採用する場合は、重なっているの部分について、特記したい場合である。
しかし、このエステのサイトでは、3つの要素の紹介にとどまり、「交差」部分について、特筆してはいなかった。
わざわざ「交差」部分を表示しておきながら、放置されてしまいっている、読み手に肩透かしを食らわせる図解なのである。
「交差」を選択する場合
では、「交差」を選ぶのは、どのような場合なのか?
以下は、「競合他社が提供できないけれど、自社が提供できて、顧客が望んでいる価値、それがバリュープロポジションであり、ここで戦いましょう!」という、マーケティングの初歩を学ぶと、必ずでてくるお馴染みの図解だ。
バリュープロポジション自体の説明は、グーグル先生にお任せするとして、「交差」の図解は、このようなときに使用する。
つまり、「交差」部分に、議論の焦点があてられる場合だ。
「放射」という選択
では、先ほどのエステの説明では、どんな図解を採用すべきだったのか?
それは、各要素を交差せずに「放射状」に配置し、囲まれた結界部分に、各要素の相乗効果として生まれる価値を明記する。つまり、こういうことだ。
仰々しく説明したわりには、大したことではないのであるが・・・
それでも、会社の強みなどを、なんとなく「交差」をチョイスして説明している資料の、なんと多いことか。。。
「放射」の先の「世界観」
以上、「放射」を選択する場合について説明をしてきたが、最近の私の流行りは、囲まれた結界部分に写真をはり、「世界観」を演出するという方法。
これは、読み手の印象に、結界部分のイメージを、より深く突き刺すことができるので、重宝している。
以上、「交差」のよくある選択ミスと、その修正案としての「放射」そして「世界観」の演出方法について、解説をしました。
御社のWEBサイト、会社概要、資料などで、「交差」部分が放置プレイになっている図解を見かけたら、担当者にこっそり耳打ちしてあげてくださいね♪
【PowerPointの操作方法】
「世界観」で写真を円形に切り抜く方法は、過去のブログ(以下)からどうぞ~
パワーポイントで行こう♪「写真の切り抜き」が簡単にできるんです!
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プレゼン資料作成のスペシャリスト。
見栄えを上げる「パワーポイント術」、人や組織を動かす「スライド理論」、魅せる×伝わる「デザインの知識」をベースに、スライド作成代行サービス、企業研修・セミナーを展開中。
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