プレゼン資料のデザインに効く4つのルール

プレゼン資料に統一感がなく、デザインがバラバラで、わかりにくい。

統一感を出したくて資料作成本をめくってみたが、注意事項が多すぎて、挫折した。

必要最低限のポイントを教えてほしい!

という質問を、よく受ける。

個人に限らず、部署内や全社で、資料デザインを統一したい!という相談も、よく受ける。

テンプレートを刷新し、詳細なルールブックを作成しても、社員は目の前の仕事に追われ、そんなものを読む時間はない。

その結果、ページ毎にバラバラで、社員によってもバラバラで、統一感など微塵もない資料が、会社中に氾濫している。

この悲しい現実を、少しでも改善できればと、今回は「これさえ守れば、統一感が出る…はず!最低限の4つのルール」について、解説する。

最低限の4つの要素

資料デザインは、以下の4つの要素にフォーカスすれば、最低限の統一感は演出できる。

  1. 余白
  2. フォント
  3. 基本図形

勿論、ほかにも統一すべきことは沢山あるが、それを羅列しても、資料好きのパワポマニアにしか響かないので、泣く泣く4つに絞っている。

1. 余白を統一する

まずは、余白からスタートする。

スクリーンに投影するスライドもさることながら、紙に印刷するタイプの資料では特に、左右上下の余白の位置には、気を配ったほうがよい。ページをめくるごとに、余白(特に左端)の位置が異なっていると、目線がずれて、バラバラと読みにくくなってしまうからである。

統一すべき余白の位置は、以下の通りだ。

space

これは、パワーポイントの「ルーラー」と「ガイド」という機能を使用し、目盛と点線のガイド線を出現させて、余白の位置をノートの線のように設定するというものだ。

このガイド線に沿って、上下左右の余白の位置を厳守し、タイトル、キーメッセージ、本文等を、その範囲内で作成する(目盛の数値は、スライドサイズや状況に応じて、各自判断してほしい)

ルーラーとガイドの使用方法は、マイクロソフトが分かりやすく解説をしているので、ご参考にしてください。

※ガイド線を増やしたい場合は、Ctrlを押しながら、クリック&ドロップしてください。

2. 色を統一する

続いては、色の統一。

色というのは非常に影響力が強く、資料の統一感を最も左右する要素なのではないか?と、個人的には思っている。

色については、それこそ色々な議論があるが、私としては、2~3色に絞り、その色の濃淡も2パターンくらい(つまり合計4~6色)くらいが作成しやすいと思う。

そして重要度に応じて、色の順位付けを明確に定義しておくと、他メンバーとの統一も図れるし、読み手にも伝わりやすくなる。

色を決定したら、全てのページの右の欄外(下記参照)に「色セット」を表示しておき、スポイトを使って統一するのがお勧めだ(特に、配色パレットにない色を使用したい場合)スライドマスターに、この「色セット」を貼りこんでしまうのが、手っ取り早い。

color

スポイトの使用方法は、こちらを参考にしてください。

3. フォントを統一する

次は、フォントの統一だ。

フォントは、「フォントタイプ」と、「フォントサイズ」の最低限のルールを作ること。

フォントタイプは、基本的には一つに絞る。

ただし、半角英数が、全角のフォントタイプだと間延びする、というか英数字として読みにくい場合は、食い合わせのよさそうな英数字用のフォントと組み合わせるのがよい。

どのようなフォントを使うのか?については、これも様々な議論があるので、興味のある方は、是非、深みにはまってみてください♡

フォントタイプを決定したら、次はフォントサイズだ。

このフォントサイズ、タイトルとキーメッセージのみを厳守とし、本文については、大体の目安は自分の中で決め、あとは臨機応変に~くらいのほうが良い。と、個人的には思っている。本文は、ページ毎に情報量が異なるため、あまり厳密に決めると、かえって自分の首を絞めることとなり・・・まあ、そのへんの判断は、作成者にお任せしたい。

fontsize

ちなみに、上記のフォントサイズは、印刷資料の場合。スクリーンに投影するスライドの場合は、そもそも、この手のテンプレートを使う必要があるのか?とも思うが、このテンプレートを使用するのであれば、タイトル36pt、キーメッセージ32ptくらいが目安となる。

4. 基本図形を統一する

最後は、基本図形を統一する。

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上記では、四角形、矢印、三角形を基本図形として使用する!と規定している。

図形の加工(影付き、面取り、グラデーションの配色等)は、一切、NGとしたほうが無難だ。加工をすると時間もかかるし、気分によって、様々な効果の加工が点在してしまう危険がある。統一感にも欠けてしまう

また、「矢印」については、推移や因果を表す際に使うため、プレゼン資料には頻繁に登場する。そのため、統一ルールを設定することをお勧めする。

ルールは「必要最低限」がベスト!

以上、最低限守るべき4つのルールについて、解説をした。

勿論、このほかにも、レイアウト、画像、フォント(行間、箇条書きのマーク、詳細フォントサイズ)、定性図解、定量図解(グラフ)などなど、いくらでも統一ルールは設定できる。しかし、厳密にすればするほど、「そんなルール、あったような、なかったような?」と、都市伝説へと化していく。

実際、そんなルールが機能するのは、国民が全員、資料作成を生業としている、資料好きのパワポマニア国くらいだ。

ルールは必要最低限に絞らないと、自分も含めて、決して守られることはない。

というわけで、最低限のこの4つをきっちり決めて、

ご自分の資料で、部署内のメンバーで、全社の社員で、守ってみてください。

きっと、「おや、なんだか統一感が出たな!」というレベルには、到達できるはずです!

投稿者プロフィール

市川 真樹
市川 真樹プレゼン資料コンサルタント
プレゼン資料作成のスペシャリスト。
見栄えを上げる「パワーポイント術」、人や組織を動かす「スライド理論」、魅せる×伝わる「デザインの知識」をベースに、スライド作成代行サービス、企業研修・セミナーを展開中。