【コラム】資料喫茶を開きたい

先日、約束の時間を3時間も間違えたので、仕事でもして時間をつぶそうと、神保町の喫茶店に入った。

あまりに居心地のよい空間だったものだから、こんな場所で「資料喫茶」をやれたら楽しいな・・・と、つい妄想してしまった。

cafe
資料を作りに来るだけの、喫茶店。

資料のあれこれで困ったら、いつでも相談にのってもらえる、サラリーマンの駆け込み寺。

この妄想をさらに膨らませ、スライドちゃんたちを登場させてみたら・・・こんな物語がはじまった。

 

「資料喫茶 真樹」に踏み入れると、カウンターの向こう側から、スライドちゃんが優しく迎えてくれる。

introduction

まずはコーヒーを注文し、おもむろに、悪戦苦闘中の「Chaikurome サービスの提案書」を、スライドちゃんに差し出す。

ねえ、スライドちゃん。この提案書、部長から突き返されたんだけど、何が問題だと思う?

提案書をぱらぱらとめくったスライドちゃんは、瞬く間に、問題を見抜き・・・集中砲火を開始した。。。

sermom

そんなに怒らなくてもいいじゃないかと思いつつも、とりあえず構成的な問題が分かったので、次は、デザインのおはなし。パワポでの魅せ方について学びたいと、恐る恐るリクエストすると・・・

スライドちゃんは、奥でお皿を洗っていた「パワポ姐さん」に、声をかけてくれた。

しかし・・・

sermon2

残念ながら今回は、パワポ姐さんから、教えを乞うことはできなかった。

とりあえず、構成をちゃんと考えてから、出直せということなのだろう。
これはもしかしたら、リピーターを増やすための、荒手の戦略なのかもしれない。。。

そうそう、そもそも今回の提案書は、スクリーンに投影する「スライド」プレゼンテーションではなく、持参して先方に置いてくる「印刷資料」なのだ。

スライドちゃんの意見だけではなく、印刷資料のノウハウも聞きたいんだけど・・・と、半ば怖いものみたさでお願いすると、

スライドちゃんと、印刷資料くんのバトルが始まってしまった。。。

sermon3

プレゼン資料というものは、奥深いものなんだな・・・と、二人の対決を見守りながら、途方もない気分になってしまった。

すると、説教と決闘を終えて、さっぱりしたスライドちゃんが、ありえないほど楽観的かついい加減な結論とともに、コーヒーを出してくれた。

ending

結局、説教と決闘見物、そして放置プレイで終わったアドバイスだったけど、

でも、きっと、、、これからも通っちゃうんだろうな。。。

しかし、コーヒーの味はまだまだだな~と思いつつ、そんなことは恐ろしくて、とても言えないのでした。

嗚呼、こんな喫茶店、できたらさぞ楽しいだろうなと、にやにやしながら、春の夜はふけていくのでした。

 

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投稿者プロフィール

maki-ichikawa
市川 真樹プレゼン資料コンサルタント
プレゼン資料作成のスペシャリスト。
見栄えを上げる「パワーポイント術」、人や組織を動かす「スライド理論」、魅せる×伝わる「デザインの知識」をベースに、スライド作成代行サービス、企業研修・セミナーを展開中。