「上司のプレゼン資料」作成のポイント

プレゼン資料を作成する場合、大きく分けて2つのパターンがある。

①プレゼンをする(資料を使用する)のは、自分自身
②プレゼンをする(資料を使用する)のは、自分以外(上司や役員)

企業研修に登壇すると、②に該当する受講者が結構多い。
経営企画、商品企画、営業企画、広報IRなどの方々だ。
かく言う私も、資料作成代行を生業にしているわけだから、クライアントのプレゼン資料ばかりを作っている。

プレゼン資料のターゲット

研修でよく問われるのは、他人が実施するプレゼンの資料は、誰をターゲットとして作成すべきか?ということ。

本来ならば、ターゲットは「プレゼン実施者の話を聞く人々」なので、そこに照準を合わせるべきで、そのようにして作成した資料は必ず、上司のOKがでるものだ!

これが正論だ。

しかし、現実問題として、まずは「プレゼン実施者である上司」の意向に沿わなければ、資料にOKはでない。

その意向が、作成者にとって多少理不尽であってもだ。。。

そのため、資料作成者にとってのターゲットには、上司も含まれる。
これが、なかなかに厄介で・・・実際、研修でも、

「上司の趣味にあわせなきゃいけないんだけど、その趣味が分かんないんだよね~」
「大体、役員の趣味が良くない・・・いやいや、大きな声では言えないけどね~」

というように、大いに盛り上がる(^ω^)

・・・とはいえ、会社員たるもの、上司の趣味が自分と合わなかろうが、昭和感が漂っていようが・・・
多少の理不尽は汲んで、上司が満足する資料を、期日までに完成させなければならない。

では、どうすればよいか?

上司を満足させる資料とは?

上司を満足させる資料は、以下の3つがポイントだと私は考えている。

①上司のタイプを分析する
② 論理的に分かりやすい構成にする
③ デザインは、メリハリを強く意識する

上記①②の詳細については、これをしっかりと説明すると、それぞれ本が1冊づつ書けるほどの重さである。
詳細については、また別の記事で書いていきたいと思うが、
今スグ知りたい!という人のために、今回は、私が参考にしている本を紹介する。

①上司のタイプ分析を、マトリクスを用いて紹介している本
マンガでやさしくわかる資料作成の基本
吉澤準特著、日本能率協会マネジメントセンター

②論理的で分かりやすい構成
この点については、ピラミッドストラクチャーを用いて資料構成を解説するロジカルシンキングの本を一冊読めば、大抵はできるようになると私は思う。
おすすめは、マッキンゼーのロジカルシンキングを日本に紹介した山﨑氏が資料作成のために書き下ろした以下の本。
入門 考える技術・書く技術【スライド編】
山﨑 康司著 ダイヤモンド社

③については、資料デザイン本などを読んで、きちんと勉強しなければならないのだけれど、
ブログを読んでいただいた方への感謝の気持ちを込めて「小手先技❤」を3つ、ご紹介します。

デザインにメリハリをつける❤小手先技

① 文字の大きさを変えて、メリハリを出す。
重要な部分は、思い切って大きなサイズにするのがコツ。

② 色は全スライドを通して、2~3色のみ使用。
濃い目の色を、反対色を意識して選択するのがコツ。   

データに基づかない経験値だけの私見だが、役職者は、パステル調よりも、パキッとした濃いめの色を好む傾向にあるように思う。。。
配色の知識の参考ブログ)http://blog.livedoor.jp/pawapo_presentation/archives/18863095.html

③ 図解を使用する。
パワポのスマートアートのような図解で表現できない文章については、パラグラフ毎に整理し、因果関係などが一目見て分かるようにする。

イメージは、こんな感じです。

以上、役員や上司の資料を作成する際の一助になれば幸いです(^ω^)

以下は、この題材と関連した最新の記事です。お時間があれば、併せてご覧ください。

テレワークでプレゼン資料作成:上司に確認すべき4つのポイント

 

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maki-ichikawa
市川 真樹プレゼン資料コンサルタント
プレゼン資料作成のスペシャリスト。
見栄えを上げる「パワーポイント術」、人や組織を動かす「スライド理論」、魅せる×伝わる「デザインの知識」をベースに、スライド作成代行サービス、企業研修・セミナーを展開中。